契約自由の原則と例外

4つの自由 (締結・相手方・内容・方式) と、その限界を整理します。

「誰と・何を・どんな内容で・どんな方式で契約するか」は当事者の自由 — これが契約自由の原則。ただし無制限ではありません。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

「契約自由」って聞いたことあるけど、ほんとに何でも自由なの?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

契約自由の原則には4つの自由があるの。
①締結の自由 ②相手方選択の自由 ③内容の自由 ④方式の自由よ。

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

民法521条・522条2項にも明文化されているわね。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

じゃあ何でも好きに契約しちゃっていいんですかぁ?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

いえ、限界があるの。
公序良俗に反する契約 (民法90条) は無効。
例えば人身売買・違法薬物の売買などね。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

また強行規定に反する契約も無効。
労基法の最低賃金規定や、消費者契約法の不当条項などがそう。

日向 まどか(あせる) 日向 まどか

強行規定?
なんか難しそう…

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

強行規定は当事者の合意で変更できないルール。
逆に変更可能なルールは『任意規定』ね。
民法の多くは任意規定だけど、消費者保護に関わる部分は強行規定が多いわ。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

うちのお菓子屋さんで、お客様と特別なお値段で契約するのは…?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

それは内容の自由の範囲ね。
市場価格と違っても、当事者間で合意があれば有効。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

じゃあさ、「100年間勤めます」って契約は?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

民法90条の公序良俗違反にあたる可能性が高いわ。
人身を不当に拘束する契約は無効になりうる。
労基法でも民法627条でも、長期拘束は制限されているの。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

他にも、消費者と事業者の契約では消費者契約法が適用されて、消費者を害する不当条項は無効化されます。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

ふぇぇ、契約自由って言っても、いろんな制限があるんですねぇ。

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

そう。
『契約自由+公序良俗・強行規定の枠内』というのが正解ね。

確認クイズ

契約自由の原則の限界について、適切でないものはどれか。

  1. 公序良俗に反する契約は無効である
  2. 強行規定に反する内容の契約は無効である
  3. 消費者契約法上の不当条項は無効である
  4. 両当事者が合意していれば、どんな内容の契約も常に有効である
こたえを見る

正解: 4. 両当事者が合意していれば、どんな内容の契約も常に有効である

両当事者の合意があっても、公序良俗違反・強行規定違反・消費者契約法上の不当条項は無効になります。契約自由の原則には法令上の限界があります。

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