「私法」「公法」「社会法」という分類を聞いたことはありますか?ビジネス法務では特に私法 (民法・商法・会社法) が舞台になります。
先生、ニュースで「しほう」とか「こうほう」って聞くんだけど、何が違うの?
うん、私法は私人と私人の関係を、公法は国や自治体と私人の関係を規律する法のことよ。
民法・商法・会社法は典型的な私法ですね。
憲法・行政法・刑法は公法です。
じゃあ、お菓子屋さんでケーキを売るのは…私法なのぉ?
そう、売買契約は私法の世界。
民法と商法が適用されるわ。
一方で、お店を始めるのに保健所の許可を取るのは公法 (行政法) の世界。
じゃあビジネスは私法だけ覚えとけばいいの?
いえ、独占禁止法や個人情報保護法は私人の活動を規制する法ですが、行政が介入するので公法的な色彩もあります。
「社会法」や「経済法」と呼ばれる領域ですね。
良い指摘ね、紗英ちゃん。
一般法と特別法の関係も覚えておいて。
民法は私法の一般法、商法はその特別法、会社法は商法のさらに特別法というように、きれいな三層構造になっているの。
三層構造…難しそうだけど、お菓子屋さんの例だと、まず会社法→商法→民法の順で見ていくんですねぇ。
そのとおりです。
優先順位を間違えると論点を読み違えてしまうので、試験でも頻出ですよ。
なるほど!
じゃあ「うちが会社か個人事業か」で、適用される法律もちょっと変わってくるんだね。
そう。
個人商店なら商法、株式会社なら会社法も登場する。
会社法は株式会社・合同会社・合資会社・合名会社の4種類について規律しているわ。
みつきのおうちは個人事業のお菓子屋さんだから、商法と民法でカバーされるんですねぇ♪
民法第1条 ① 私権は、公共の福祉に適合しなければならない。② 権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。③ 権利の濫用は、これを許さない。
確認クイズ
民法・商法・会社法の関係について正しいものはどれか。
- 三者は対等な関係にあり、どれが優先されるかは事案ごとに判断する
- 会社法は商法の特別法で、商法は民法の特別法である
- 民法は会社法の特別法である
- 商法は会社法の一般法であり、民法とは無関係である
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正解: 2. 会社法は商法の特別法で、商法は民法の特別法である
民法→商法→会社法の三層構造で、特別法は一般法に優先します。会社の事案ではまず会社法、次に商法、最後に民法を適用するのが原則です。