労働契約と就業規則

就業規則の作成義務、労働契約との関係、不利益変更ルールを整理します。

職場のルール — 就業規則。労働契約・就業規則・労働協約の関係性と、労契法ベースの労働契約変更ルールを整理します。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

就業規則って、就活のときに『よく読んどけ』って言われたなぁ。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そう、就業規則は職場のルールブック。
常時10人以上の労働者を使用する事業場では作成・届出義務がある (労基法89条)。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

就業規則には①始業終業時刻・休憩・休日・休暇 ②賃金 ③退職、を必ず記載 (絶対的必要記載事項)。
退職金・賞与等は相対的必要記載事項。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

ふえぇ、絶対と相対があるんですねぇ…ややこしいですぅ。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

労働者代表の意見聴取+労基署届出+労働者への周知が必要。
これがなければ法的効力なし。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

労働契約と就業規則と労働協約って、どういう関係なの?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

労働協約 (労組と使用者の協定) > 就業規則 > 労働契約、の順で優先。
労働者にとって有利な条件は契約優先 (労契法7条但書)。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

ぽわわ〜、ちゃんと優先順位があるんですねぇ。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

労契法7条で『就業規則の労働条件は合理的なら労働契約の内容となる』と定められているの。
だから就業規則は実質、労働契約の内容として機能。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

もし会社が就業規則を変えちゃったらどうなるの?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

原則として労働者の同意なしに不利益変更は不可 (労契法9条)。
例外として『合理性』があり『周知』があれば、不利益変更も契約内容となる (10条)。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

合理性って、どう判断するんですかぁ…?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

①変更の必要性 ②変更内容の相当性 ③労組との交渉 ④代替措置 ⑤社会通念上相当か、で判断。
判例で確立した複合要素テストね。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

ビジ法では『就業規則は10人以上で作成義務+周知+合理性で不利益変更可』を覚えるのが基本。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

よっしゃ、バッチリ覚えた!

確認クイズ

就業規則について最も適切な記述はどれか。

  1. 5人以上の事業場で作成義務がある
  2. 常時10人以上の労働者を使用する事業場で作成・届出義務がある
  3. 就業規則は労働契約より優先しない
  4. 就業規則の不利益変更は労働者全員の同意がないと一切できない
こたえを見る

正解: 2. 常時10人以上の労働者を使用する事業場で作成・届出義務がある

就業規則は常時10人以上の事業場で作成・届出義務 (労基法89条)。優先順位は労働協約>就業規則>労働契約、合理性+周知で不利益変更可 (労契法10条)。

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