雇用契約 (民法側) - 労働法の一般法

民法の雇用ルールと、労基法・労契法による修正の関係を整理します。

民法の雇用契約と労基法の労働契約はどう違う?ベースとなる民法ルールを押さえて、労基法の特則理解の土台にしましょう。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

雇用契約って、民法と労基法の両方に出てくるよね。
どういう関係なの?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

良い質問ね。
民法の雇用契約 (民法623条以下) は最も基本的なルールで、労基法・労契法はそれに対する特別法・修正法という位置づけ。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

民法623条で『雇用は労務に服することを約し、これに対してその報酬を与えることを約することによって、その効力を生ずる』と定めています。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

民法だけだと、労働者保護が薄そうですねぇ。

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

そう。
だから労基法・労契法・最低賃金法・労安法など、強行規定中心の特別法が労働者を保護しているの。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

民法の雇用は今でも使われるの?

相良 紗英(普段) 相良 紗英

労基法が適用されない者 (取締役・役員等) や、家事使用人・船員 (船員法適用) などには民法の雇用ルールが適用される場面があります。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

民法独自のルールで、覚えておくべきことは何ですかぁ?

黒瀬 志保 先生(普段) 黒瀬 志保 先生

①期間の定めなき雇用は2週間前の予告で解除可 (民法627条)。
②期間の定めある雇用も5年経過後はいつでも解約申入れ可 (626条)。
③労働者の安全配慮義務 (信義則上の義務として判例法理)。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

労基法ではこの解雇予告期間が30日に強化されている (労基法20条) わけね。

日向 まどか(普段) 日向 まどか

へぇ〜、民法だと2週間でいいんだ。
労基法のほうが厳しいんだね!

黒瀬 志保 先生(笑顔) 黒瀬 志保 先生

そう。
基本的には労働者保護の方向で労基法・労契法が民法を修正しているの。
あくまで民法は『デフォルトルール』。

白石 みつき(普段) 白石 みつき

民法と労基法・労契法の関係を意識しながら読み解くんですねぇ。

相良 紗英(普段) 相良 紗英

ビジ法では『民法の雇用は労基法の一般法』『労基法は強行規定で民法を修正』という関係を理解しておけば十分ね。

日向 まどか(笑い) 日向 まどか

了解!
労契法・労基法の細部に入る前に、まず民法を押さえとくね!

確認クイズ

民法上の雇用契約について適切な記述はどれか。

  1. 期間の定めなき雇用は1ヶ月前の予告で解約できる
  2. 労基法の規定が民法に優先して適用される
  3. 民法の雇用ルールはすべての労働者にそのまま適用される
  4. 雇用契約は要式契約で書面が必要
こたえを見る

正解: 2. 労基法の規定が民法に優先して適用される

労基法は民法の特別法として優先適用されます。期間定めなき雇用の解約予告は民法627条で2週間 (労基法では30日)。雇用契約は諾成契約で書面不要。

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