「貸す」契約は3種類あります。賃貸借・使用貸借・消費貸借 — それぞれ何が違うのか整理しましょう。
「貸す」って色々あるけど、法律ではどう分けてるの?
賃貸借・使用貸借・消費貸借の3種類ね。
賃貸借は賃料を払って物を借りる契約 (民法601条)。
アパートの家賃が典型例。
双務有償契約。
使用貸借は何が違うんですかぁ?
使用貸借は無償で物を借りる契約 (民法593条)。
例えば友達から本を借りて読むようなケース。
じゃあ{kw('消費貸借')}は?
消費貸借は『同種同等同量を返す』約束で物を借りる契約 (民法587条)。
代表例はお金の貸し借り。
ぽわわ〜、じゃあお米10kgを借りて、後で別のお米10kgを返すのも消費貸借ですかぁ?
そうそう、その通りよ。
借りた物そのものじゃなくて『同じ種類・量』を返すの。
これが他の貸借と違うところね。
補足すると、賃貸借と使用貸借は『その物』を返す、消費貸借は『同種同等同量の物』を返す。
そう覚えておくと判別が楽ですよ。
賃貸借には特別法があるんでしょ?
そう、借地借家法ね。
建物所有目的の借地と建物の借家には、民法の特則として強い借主保護が用意されているの。
更新拒絶には正当事由が必要、契約期間にも制限があるなど、借主側に有利なルールが多いわ。
うちはお店だから、お店の建物も借地借家法で守られてるんですねぇ。
そうなのよ。
事業用の賃貸借でも借主保護が手厚い点は要注意ね。
事業者間でも借地借家法は基本的に適用されるの。
なるほど、貸借契約は3種類+特別法を押さえればOKってことだね!
確認クイズ
次のうち消費貸借契約に該当するのはどれか。
- 友人から自転車を借りて、その自転車を返す
- アパートを月額10万円で借りる
- 銀行から100万円を借りて、後日100万円を返済する
- 倉庫を無料で借り、保管後に返却する
こたえを見る
正解: 3. 銀行から100万円を借りて、後日100万円を返済する
消費貸借は『同種同等同量』を返す契約です (民法587条)。100万円借りて100万円返すのは典型例。自転車を返すのは使用貸借、アパートは賃貸借、倉庫の無料保管は寄託 (または使用貸借) です。