会社の組織再編 — 事業譲渡・合併・会社分割。M&Aで頻出する3手法の違いを整理します。
M&Aって聞くけど、種類があるの?
組織再編には大きく分けて、事業譲渡・合併・会社分割の3つの手法があるのよ。
事業譲渡は、会社の『事業』を相手会社に売る取引のことです。
会社自体は存続して、買主は資産・負債を選んで譲り受けることができます。
ふぇぇ、事業だけ売るんですねぇ。
合併は2社以上の会社が1つになる組織再編のことね。
吸収合併 (1社が他社を吸収する形) と新設合併 (新会社を設立して旧会社が消滅する形) の2種類があるのよ。
合併と事業譲渡の違いは?
合併は法人格の包括承継で、権利義務すべてが当然に移転します。
一方、事業譲渡は契約による個別譲渡で、債権・債務には個別の同意・対抗要件が必要になります。
会社分割は…?
会社の事業の一部を切り出して、別の会社に承継させる組織再編のことよ (会社法757条以下)。
新設分割と吸収分割の2種類があるわ。
事業譲渡と会社分割って似てるけど?
違いは『包括承継 (会社分割) vs 個別承継 (事業譲渡)』。
会社分割は債権者の同意なく権利義務が移転するから、債権者保護手続きが必要 (異議申述・公告)。
あと簿価で承継できる (税務メリット) し、許認可も承継しやすいから、会社分割は事業譲渡より手続きが楽な点もあるのよ。
M&Aって難しいですねぇ…
ビジ法3級では『合併=包括承継、事業譲渡=個別承継、会社分割=部分の包括承継+債権者保護』を覚えれば十分。
詳細は2級で扱われる。
よっしゃ!
3つの違いを整理して覚えるね!
確認クイズ
合併と事業譲渡の違いについて最も適切な記述はどれか。
- 両者は同じ手続きで実施される
- 合併は包括承継、事業譲渡は個別承継である
- 事業譲渡では会社が消滅する
- 合併では債権者の同意が個別に必要
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正解: 2. 合併は包括承継、事業譲渡は個別承継である
合併は法人格の包括承継 (権利義務すべて自動移転)、事業譲渡は契約による個別承継。事業譲渡では会社は存続、合併では消滅会社が発生。