家族法の入口 — 親族・婚姻・離婚。ビジ法でも家族関係の論点が出題されます。
家族法って民法の何編にあるの?
民法第4編『親族』と第5編『相続』が家族法ね。
今回は親族編 (婚姻・離婚) を見ていきましょう。
親族とは血縁・婚姻による一定の関係にある者。
①6親等内の血族 ②配偶者 ③3親等内の姻族 (民法725条)。
ぽわわ〜、6親等って遠いですねぇ。
婚姻は男女の継続的共同生活を成立させる法律行為で、戸籍法による届出で成立 (民法739条)。
結婚するにはどんな要件があるの?
①婚姻適齢は男女とも18歳以上 (2022年4月から統一) ②重婚禁止 ③近親婚禁止、が基本です。
女性の再婚禁止期間は2024年4月1日に廃止され、成年年齢と婚姻適齢の統一に伴って未成年者の婚姻に対する父母同意の規定も削除されました。
離婚って、どんな種類があるんですかぁ…?
①協議離婚 (合意と届出) ②調停離婚 ③審判離婚 ④裁判離婚、の4種類に整理できるわ。
裁判離婚の事由ってどんなのがあるの?
現行民法770条では、①不貞行為 ②悪意の遺棄 ③3年以上の生死不明 ④その他婚姻を継続し難い重大な事由、です。
2026年4月の改正で『回復の見込みがない強度の精神病』という独立の離婚原因は削除されました。
離婚すると財産はどうなりますかぁ?
財産分与が問題になる (民法768条)。
名義だけでなく、婚姻中に夫婦の協力で形成した財産を対象にするの。
寄与割合は事情から明らかに異なると認められない限り、等しいものとして扱われるわ。
家庭裁判所へ財産分与を申し立てられる期間は、2026年4月1日以後に離婚した場合は離婚から5年です。
それ以前に離婚した場合は2年なので、経過措置も区別が必要ですね。
未成年の子がいる場合の親権はどうなるんですかぁ?
2026年4月からは、離婚後の親権者を父母の一方または双方と定められるの。
共同親権と単独親権のどちらかが自動的な原則というわけではなく、子の利益を基準に決めるのよ。
協議が整わない場合は家庭裁判所が判断します。
虐待のおそれやDVなどにより共同で親権を行うことが困難な場合は、父母の一方を親権者と定めなければなりません。
離婚って手続きで決まることがいっぱいあるんだね。
扶養義務とかも変わるんでしょ?
ビジ法では『婚姻・離婚の基本ルール+財産分与+親権』を覚えればOK。
家族法は民法の総則・債権編より試験頻度はやや低いけど、出題されるわ。
了解!
確認クイズ
離婚について最も適切な記述はどれか。
- 日本ではすべての離婚が裁判で決定する
- 協議離婚は当事者の合意と届出により成立する
- 離婚後は、事情にかかわらず必ず父母双方が共同で親権を持つ
- 財産分与は離婚と同時に消滅する
こたえを見る
正解: 2. 協議離婚は当事者の合意と届出により成立する
協議離婚は両当事者の合意と届出で成立します。2026年4月以後は離婚後の親権者を父母の一方または双方と定めることができ、必ず共同親権になるわけではありません。財産分与は離婚後にも請求できます。
一次情報: 法務省「父母の離婚後等の子の養育に関する民法等改正」、法務省「親権者」、法務省「財産分与」